2016.02.22 Mon
十四代、角新純米吟醸本生。90ml650円税抜き。
新米の収穫後の12月から始まる新酒の仕込み。
十四代を仕込む髙木酒造では、寒さの続く2月まで加熱処理をしない本生で出荷します。
その最後が純米吟醸本生です。
麹米は兵庫県産の特Aクラスの山田錦を使用。掛米は地元山形県産の太古活性農法で育てた出羽燦々。
3年前まではコメの品種に分けて別々に仕込んでいたものを、それぞれの長所をいかしながら一つにしたようです。
山田錦は香り高くシャープな味わいが特徴で、出羽燦々はふっくらとした甘みの強い味なのでブレンドすることで両方の味の長所を伏せ持つ面白い味わいになったようです。
近年の山田錦の価格の高騰もあり、この造りに変更したのかもしれません。
限定2升のみの入荷です。ご興味のある方はお早目に。
新米の収穫後の12月から始まる新酒の仕込み。
十四代を仕込む髙木酒造では、寒さの続く2月まで加熱処理をしない本生で出荷します。
その最後が純米吟醸本生です。
麹米は兵庫県産の特Aクラスの山田錦を使用。掛米は地元山形県産の太古活性農法で育てた出羽燦々。
3年前まではコメの品種に分けて別々に仕込んでいたものを、それぞれの長所をいかしながら一つにしたようです。
山田錦は香り高くシャープな味わいが特徴で、出羽燦々はふっくらとした甘みの強い味なのでブレンドすることで両方の味の長所を伏せ持つ面白い味わいになったようです。
近年の山田錦の価格の高騰もあり、この造りに変更したのかもしれません。
限定2升のみの入荷です。ご興味のある方はお早目に。
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2015.12.31 Thu

昨日の営業を持って、本年の営業は終了しました。
一年間本当にありがとうございました。
新年は六日水曜日からの営業となります。
また来年もよろしくお願いいたします。
昨日、一昨日は非常に忙しく、いつもの倍ぐらい串焼きを焼いた気がします。
実際はそれほどではないと思いますが、普段よりもたくさん召し上がる方が多く、最後まで調理が全く追いつかない状態でした。
ただ今年は特に11月と12月の売り上げが悪く、ここまで前年を下回るのは初めてのことなのかもしれません。
御予約自体の数は減っているわけではないので、様々な要因はあると思いますが、一番肌で感じるのは宴会の単価が夏以降急激に下がったことが最大の原因である気がします。
そして、大口予約の大半を占めていた医療関係の方が極端に減ったことも原因の一つだと思います。
金沢文庫に競合店が増えたことも要因なのかもしれません。
今までが良すぎたことと考えて、来年も今まで以上に質の高い、良い仕事をするように頑張りたいと思います。
そして、これから毎年恒例の箱根の温泉天山に行き、今年一年の汗を流してからだを清め、地球の意思が伝わる温泉の力を借りて、疲労の回復を助けてもらいます。
2015.11.08 Sun

本当の意味で料理やお酒のおいしさとはいったいどういうものなのでしょうか。
現代社会はメディアからほぼ強制的に垂れ流される、視覚的に魅力のある情報ばかりが氾濫するためなのか、料理の良さとは見た目の美しさや奇抜さ、ボリュームばかりを重視し、味については斬新で、刺激が強く、濃厚の味わいのものが優れたものであると常識化されているようです。
しかしそれらの常識は日本が経済的に豊かな時代が続いたために、飽食が当たり前になり、その結果食欲がそれほどないのに無理に食事をするために、栄養の摂取の本当の意味が失われ、本来持っていた正しい食事の嗜好が変わってしまったため起きたことなのかもしれません。
本来、食事を摂るとか飲み物を飲むというのは、肉体の細胞が不足した成分を必要としているために欲することで、おいしさとはすなわち必要なその成分を摂取できた時に感じるようになっているはずです。
喉が渇いているために味のない水がおいしく感じるのであって、長時間の運動や仕事のように筋肉に負荷をかけた時、使ったエネルギーを補うために炭水化物が必要になり、おかずではなく白米だけ食べても味わい深く感じるのです。
そして、ビールがおいしく感じるのは、喉の渇きと共に労働の後の疲労感をアルコールが麻痺させてくれ、醗酵成分の高いエネルギーを疲労した身体が求めているからなのです。
間違ってもビールが冷たいからおいしく感じるのではなく、それはアルコールや成分から由来する味わいではなく、冷たさが味覚的に刺激があるからなのです。
人間はいつの間にか上品な香りや刺激的な風味などに驚きを感じることの方に意味を求めるようになり、本質的な成分の補充ではなく、エンターテイメントのような興味を食事に求めるようになってしまったのです。
それらの行為を長い間繰り返し続けているうちに、食欲や喉の渇きといった生きるために重要なセンサーが働くなり、いつでも手に入る自分の好きなものを間食するのが当然になり、満腹感覚の麻痺から限度を超えて食べすぎたり、飲みすぎたりするようになってしまったのでしょう。
さらに資本主義の求める効率性により、実際には身体に取り込めない科学的分析による人工的な成分ばかりを摂取するようになり、運動不足からくる肥満比率も年々高まり、不必要な成分の摂取過多による次々と生まれる新たな成人病に苦しむ人が増え続き、それにより医療費も右肩上がりで増大しているのです。
そのためにお金を払ってまでジムに通って運動するといった、昔の人からすると無意味な行動をする人が増えたのでしょう。
経済成長と科学的進歩だけが人間の最終目標になり、どれだけ早く仕事をリタイヤし、リゾートで悠々自適に暮らすことが人生の夢になってしまった現代社会。
しかしその結果、何を食べても何を飲んで物足りなく感じる、そんな生活がいつのまにか自分たちの理想社会になっているのです。
本来食事を摂るということは地球に存在する自然を、自分が生きるためにしかたなく頂くということであり、それはすべての生物がお互いの共存共栄のもとにしかたなく成立する契約であったはずです(それが地球上の絶対的ルールであったはずです)。
しかし、人間が左脳を持ちそれを進化させるうちに、いつの間にかすべての種の霊長であるのは当然と考えるようになり、人間の栄養のためだけに、他の生命を殺すのも当然であると思うようになってしまいました。
些末な食事に対しても、昔の日本人は手を合わせ自然に感謝の気持ちを込めて頂きますの唱えたのは、地球や自然が存在する本質的意味を理解していたからなのです(少なくともそうすべきであると感じていたからだと思います)。
そして、感謝の気持ち持つことや、すべてに対して本質的意味を理解するということこそが、シンプルな少量の食べ物をゆっくりと咀嚼を繰り返すことになり、それこそが味わいを深める最大の効果であることも知っていたのです。
2015.08.05 Wed

風がなく、今年の夏特有の蒸し暑い空気が充満するベランダの窓に、今日も一匹のアシナガバチが寄ってきました。
餌を探すように、あるいは遺伝子に刻まれた生まれてきた使命として、そこにあるべき自分の巣を探しているのかもしれません。
そして、しばらくするとまたどこかへ行ってしまいます。
数週間前。ベランダの室外機の上に、アシナガバチが女性の握りこぶしほどの巣を造ったことから始まりました。
放っておくのは危険なため、仕方なく殺虫剤で弱らせてから巣を落とし、出てきた蜂を殺しました。
女王蜂以外のの働き蜂は殺虫剤を浴びると簡単に動きが止まり、すぐに死んでしまいましたが、女王蜂はどんなに吹きかけても動き続けました。
5分ぐらい経ち、さすがに動きを止めました。
巣の中にはたくさんの幼虫がまだ動いていて、これらの世話をするために働き蜂たちは餌を運んだり、巣を拡張するための仕事をしていたようです。
巣は死んだ蜂と共にスーパーの袋に詰めてゴミとして捨てました。
かなり以前から人間は、動物や昆虫だけでなく同じ人間に対しても、自分たち(交流がある仲間たち)に危害を加えるものを敵として捉え、日常の仕事や義務と変わらないことのように当たり前に迫害し、殺してきた歴史を持ちます。
先の大戦の時も欧米人を鬼畜米英として敵視し、昔話の桃太郎のように鬼退治すればヒーローとして扱われました。
そして今、イスラム国やタリバンを悪のテロリストとして世界中で敵視し、虫けらのように殺すのは誰もが当然と考えます。
しかしアシナガバチも鬼が島の鬼たちも、肌の色が違う欧米人も、そして宗教や価値観が違う中東の人たちも普通に命を与えられ、子供を産み、家族たちと日常を無事に過ごすことを望み、日々楽しく生活できるように努力しているのは、自分たちと同じなのです。
そして同じように、その生活を守るために敵と戦っているだけなのです。
お互いに同じものを守り、同じように殺し合うのです。
今日もまた一匹のアシナガバチがベランダに来て、自分にとって最も守らなければならなかった大切なものを探しています。
2015.07.14 Tue

以前読んでいた全国紙と違い、安倍政府の無知と暴走を明確に批判している神奈川新聞。
地方紙故にストレートに言えることなのかもしれませんが、しっかりと日本の未来に軸を置いた視点と発言に、毎朝感心しています。
その神奈川新聞で紹介されていたキエーロ。
土の中の微生物の分解作用による、僅かな初期費用以外全くコストのかからない画期的な生ゴミを処理器です。
ゴミの減量になるかと思い、店の裏に自作して試したところ、その処理能力の高さに驚いています。
あまり大きなものは作れなかったので、紹介されていたものよりも幾分小型のものを作ったのですが、毎日の500g程の生ゴミがほぼ一週間で完全になくなります。
店が出す生ゴミのごく一部ですが、それでも年間に換算すればかなりのゴミの減量になるはずです。

キエーロは土の中に住むバクテリアが生ゴミを分解し、まるで消えてなくなったように土に還してくれる生ごみコンポストで、不思議なことにどれだけゴミを投入しても水と空気になってしまうので土の量が増えることはありません。
太陽光と風により虫や臭いもほとんど発生することはなく、心配ありません。
考案したのは、現在葉山に住む一般のご夫婦。15年以上にわたって生ごみ自宅処理に取り組んだ結果、キエーロに辿り着いたそうです。
これだけ画期的な性能を持ったものなので、企業だったら利益を独占するために簡単に公開しないでしょうが、本当に優れたものは経済とは無関係に世の中に広がっていくものなのでしょう。
これが多くの家庭に普及したら、現在自治体がゴミ処理にかけている費用の大きな削減につながるはずです。
人口減少により財政難に苦しむ自治体には、かけがえのない救いになるはずです。

以前はいろいろなタイプの生ゴミ処理機を購入し使っていましたが、予想以上に電気代がかさんだり、臭いや故障などにより、結局、ここ10年ぐらいは生ゴミを豚の飼料に変えるリサイクル業者に回収を依頼していました。
しかし、去年からその業者が回収できなくなり、仕方なく最近は燃えるゴミとして業者に御願いしていました。

キエーロのもうひとつのメリットが、その土がとても優れた肥料になるということです。
毎年店の脇で栽培して調理に使っているバジルと大葉ですが、この肥料により今年はとても元気で、虫も寄りつきにくいことに驚いています。
ぜひ多くの人にキエーロを使っていただきたいと思っています。