2016.04.18 Mon

今まさに見事な変化を見せている、一斉に萌芽が始まった山。
その中を歩くだけで清々しい気分が溢れ、身体の気が充満するような元気を与えてくれます。
そして木の種類により緑の濃さが異なり、紅葉のように色鮮やかなコントラストを見せている新緑の木々。
一番黄色に近いのが、ハルニレ。
鮮やかな黄緑はイロハモミジ。

家のすぐ近くの六国峠ハイキングコースにある巨大なハルニレのとなりは、これも巨大な楠。
楠は常葉樹ですが、この時期には薄い黄緑の新芽が生まれ春らしい雰囲気に変化します。
今回の熊本の連続する地震が示すように、物質である地球も人間や樹木と同じように生命活動をしていて、常に大きなエネルギーが働いています。
すべての生物のように新陳代謝を繰り返し、人間と同じように不必要なエネルギーを放出させなければならない時が来るのです。
その予知できないエネルギーは人間が長い時間をかけて築き上げた文化や豊かさを一瞬にして崩壊させる反面、反対に温泉による治癒や地熱発電、豊かな農作物をもたらし、人間に多くの恵みを与えてくれるのです。
同じエネルギーをどう捉えるかによって、その価値は大きく意味が違ってくるのです。
自分たちに都合よく解釈する傾向のある人間は、空気中の酸素は無限に存在すると考え、水や化石燃料は必要以上に浪費出来るものと捉え、農作物は化学肥料で永続的に栽培し続けることが可能だと考えるようになってしまいました。
自然に生かされていることを忘れ、人工的な成分の摂取だけで生きていけると思い始めてしまったのです。
そして、いつのまにか自然のすべて支配しようと考えるようになってしまった人間は、自然が与えてくれる素晴らしい恵みよりも、制御できない時の恐怖だけしか感じなくなってしまったのでしょう。
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2016.04.04 Mon
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