2014.06.26 Thu
2014.01.20 Mon
2013.09.18 Wed

今年は春の桜の開花が異常に早まり、それ以降も季節の前倒しが続いています。
国産の新物の銀杏が出まわり始めたのも7月後半からで、例年よりひと月以上も早いことになります。
そして、柔らかく粒の小さい水銀杏の季節も終わり、そろそろ新銀杏の美味しい季節になりました。
火を通すと鮮やかな翡翠色になるのはこの時期だけです。
殻をむいた銀杏は薄皮ごと串に刺し、サラダ油を塗ってから火にかけます。
火が通ると薄皮と身の間に油が入り、簡単に手で薄皮が剥けるようになります。
最後に銀杏との相性もとてもいい甘みと旨みの強い海の精の塩を振り、かるく炙ればできあがりです。

銀杏はパイプ用のレンチを使うと、簡単に潰さないように割る事ができます。
殻にヒビを入れたあと、一つ一つ手で剥いていきます。
2013.06.14 Fri

これから旬になる初夏から夏が最盛期のししとう。
シンプルに海の精の塩と醤油だけで焼きます。
独特の食欲をそそる香りとさっぱりとした中に広がる旨味は、癖になる美味しさです。
盛夏に近づいてくると、なぜか辛味のあるものが増えてきます。
とうがらしには辛い「辛味種」と、辛味の少ない「甘味種」があり、ししとうはピーマンなどと同じ甘味種。
漢字では「獅子唐辛子」と書きますが、この「獅子」は、ししとうがらしの先端が獅子の口に似ていることが由来だといわれています。
とうがらしは中南米が原産地で、15世紀にコロンブスによってスペインにもたらされました。その後ヨーロッパの涼しい環境で辛味の少ない品種が誕生したといわれています。
日本へは16世紀に辛味のあるとうがらしが伝来し、江戸時代には盛んに栽培されていたようです。
明治時代になると、欧米から甘味種が導入されましたが、しばらくは定着せず、一般に広まったのは戦後の経済的に豊かになってきてからのことです。
