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人間が存在する本当の理由㉓
Maido in Japan 001
人間は覚醒している時、右脳は常に無意識に生きるために絶対的に必要な作業を行なっています。
反対に左脳は意識的な思考や判断を行っているので、日常的には会話などの言語や計算、自分が頭を使っていると自覚するような意識的な思考を受け持っています。
人間の脳は無意識的な活動と意識的な活動のバランスを取りながら、肉体を維持管理し、行動しているのです。
そして、睡眠中や人が意識を失う時というのは、右脳と左脳が同調しなくなり、連携が取れなくなっている状態を意味します。

コップの水を飲むという動作でも、まず左脳が判断したあと、今度は右脳が無意識に距離を測り、筋肉を動かして近づき、掴み、持ち上げ、口に運びます。
作業の殆どの動作を行っているのは実は右脳で、右脳に損傷が起きると人間は立つことも歩くこともできません。
左脳が働いていれば意識があり、言葉を話すこともできますが、人間の行動や思考のほぼ全ては右脳が無意識的に行っているのです。

特に優れたスポーツ選手や熟練した職人の作業や動きや、車の運転、パソコンのキーボード、文章を紡ぎ出すこともほぼ全て無意識に右脳が行っていて、反応スピードや同時に行う反応量が増えれば増えるほど、無意識に行う判断量は増え、右脳の活動は活発になっていきます。
反面、左脳は意識が覚醒している時にだけ反応し、目に見えることを中心に、五感で感じる入力に対し分析、判断し、その情報を右脳に伝えることを司っています。
そのため、目に見える情報や結果に囚われやすく、肉体が安心できる良い結果や思考しないでも楽しめるエンターテインメントやゲームなどを求める傾向があります。

本来人間の脳は右脳と左脳をうまく交流させ、その連携をハイレベルに引き上げることによって、物質的な地球で成長することを目的に創られました。
しかし、一度豊かさを手に入れた人間は、精神的成長だけでなく物質的な成長も放棄し、快楽などの肉体的欲望に対してのみ努力するようになってしまったのです。
全てを自由にすることができるお金を手にするためだけに、学習や仕事という苦痛に対して努力をするようになり、右脳が求める本質的な探求や好奇心は無駄なことだとして無視し、左脳が求める良い結果だけに意識的に脳を使うようになってしまったのです。

その結果、東大を卒業しても、総理大臣になっても、ノーベル賞を取っても、大企業の社長になっても、そして億万長者になっても、右脳のレベルであるフォーカスレベルは最低である15のままなのです。
その人たちは、地球や人間の本質的存在を理解することはなく、ただ肉体的欲望のままに生きて、誰にでも理解しやすい左脳の機能だけを発展させ、ただ他人よりも一つの分野において明確な良い結果を出したに過ぎないのです。

本来、人間はフォーカスレベルの上昇として左脳だけではなく、特に右脳が成長することにより能力が高まり、思考が深化することによって本質や真理に対する理解が深まり、無意味なことや無駄なことを理解し、さらに成長すると潜在意識を伝わって送られてくる自分の未来からの情報が明確になり、そこに向かって自分がするべき事へのアドバイスにより、人生は面白いほど順調に送ることができるのです。
記憶力は驚異的に広がり、思考や判断スピードは飛躍的に早くなります。
しかし、その成長は物質世界の常識とはかけ離れていくために、それが良い結果に結びつくとは限りません。
人間が規定する細部や詳細には関係がない、宇宙の絶対的なルールに従っているためです。

しかし、本来の正しいその成長に気がついている人は、現在の地球に数人しかいないのかもしれません。



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|10:08:46|夢の世界と人間の脳 | comment(0) | trackback(0)