悪いインフレ
2013-05-13 15.10.26
円安が進み1ドル103円にまで下落しました。
おそらくもうしばらくはこの下落傾向が続くのかもしれません。
ドルに対して円の価値が25%下落したことは、「アベノミクス」による大きな利益だとニュースでは流れていますが、円安にはメリットばかりではなく、同時に代償があることも忘れているようです。
実は、その代償はすでに顕在化しており、エネルギー、原材料、食料、製造部品の輸入価格が上昇しています。
円安の状況では、原油、自動車部品などのドルの価格が変わらない場合、同量を手に入れるのに、より多くの円を払わなければならなくなります。昨年9月から今年3月にかけて単位当たりの輸入価格は18%上昇しました。
結果、実質輸入量は5%減少しましたが名目輸入金額は12%上昇し、日本は5%少ない輸入量を確保するのに、12%多く支払ったことになります。

これは日本の成長にとっては明確なマイナスです。
インフレには経済成長とともに物価と賃金の両方が上昇する「よいインフレ」と、調達コストだけが上昇する「悪いインフレ」があり、後者は経済成長に悪影響しかもたらしません。
多くのエコノミストは、円安が実質輸出量を押し上げるには少なくとも1年を要すると考えており、実際、日本の実質輸出量は減少し続けています。
13年1~3月期の日本から世界への輸出量は前年同期比10%の水準まで下がり、07年後半の景気後退前のピークから比較するとなんと30%も低迷しているのが実情なのです。

本来、株価が上昇するのは企業収益が上昇してからのはずですが、今回はアベノミクス騒動により投資家が先走りしているだけ、というのが実情なのでしょう。
|11:03:04|政治、経済 | comment(0) | trackback(0)
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