シャンベルタン・キュヴェ・エリティエ・ラトゥール1997
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フランス、ブルゴーニュで最も有名なシャンベルタン。ナポレオンも愛したという逸話が有名なワインです。
シャンベルタン・キュヴェ・エリティエ・ラトゥール1997。
造り手は大手ネゴシアンのルイ・ラトゥールですが、「ルイ・ラトゥールによって受け継がれ続けるキュヴェ」という名前からもわかるように、数少ない畑仕事から携わる完全なドメーヌ品です。

自分では、あまりこういう高価なワインを開けることはほとんどないのですが、久しぶりにワイン会の仲間が集まり、いろいろと飲み比べた中の一つです。
力強さで有名な数あるシャンベルタンの中でも珍しく繊細で色の薄いタイプ。
ですが、上品なスミレの香りの中に秘めている実力は、色調とは反対の重みのある複雑なメッセージをたくさん詰め込んだ味わいと、非常に好印象の余韻が果てしなく長く続きました。

ルイ・ラトゥールはコルトン・シャルルマーニュの生みの親としても有名な白ワインのスペシャリストですが、造り出す赤ワインも白ワインとタイプが似て、たっぷりと抽出する濃厚な果実味とは逆の、繊細で控えめなワインが多い造り手です。
一般的に3週間ほどかけるマセラシオンも10日間と短く、ブドウが本来持っている味わいを自然に溢れ出すのを待つ、控えめな醸造方法で作られます。
そのために一見すると味わいの薄いワインと思われがちですが、ゆっくりと味わうとその奥に秘めている、本当の実力とその奥深さが徐々に訴えてくるのがわかります。

特に近年のワインの専門家に多い、最初の印象だけで評価する傾向。
こういった実力をあえてわかりにくくするようなワインに、僕はとても惹かれます。
ワイン評論家のつける点数でワインの人気に大きな差が出るようになってしまい、わかりにくいタイプのワインは必然的に点数が低く、人気が低迷しているのが実情です。
ですが人気のない分、ありがたいことに安く買うことができるのですが。

実はこのワイン1966年ヴィンテージは、1976年のアメリカ独立200年記念の式典に呼ばれた当時のフランス大統領が持参したもので、近年と違い、その当時のフランスでこのワインの評価が相当と高かったのがわかると思います。
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このようにメディアの発信力や、わかりやすさや人気だけで評価が決まる世の中だからこそ、中身のないアベノミクスが評価されたり、視聴率に振り回されたりし、自分独自の価値観が薄まっていくのでしょう。
だからこそ、僕はこのブログで世の中の本当のことや、本質を伝えたいのかもしれません。
|10:00:01|ワイン | comment(0) | trackback(0)
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