リラクシン
2014-05-17 21.47.39
店の夜の営業は、BGMとして僕の好きなジャズを流しています。
高校生の頃からフージョンなどのインスト音楽が好きだったのですが、70年代だったその当時は、フリーに行き過ぎたジャズが一番衰退していた時期で、4ビートのジャズは殆んど理解できませんでした。
20代の中頃、家にあったマイルス・デイビスの1968マイルスというアルバムをたまたま聴いたときに、その良さが初めて理解でき、それ以来ジャズにのめり込みました。

そんな僕が初めに好きになったアルバムが、このマイルスのリラクシン。
バップを極めたマイルスがクールをやり、ハードバップに変化してきた時期、マイルス自身が生涯最高のバンドだったと認める、ジョン・コルトレーン(テナー・サックス)、レッド・ガーランド(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラムス)からなる、通称第1期黄金クインテットの絶頂期の頃の録音です。
その後メンバーを変えながらモード、フリー、エレクトリック、そしてヒップホップと時代を作っていたマイルスの歴史の中で間違いなく一番輝いていた時期だと思います。
今、何度聴いてもその完成度の高さに、感動させられます。

このアルバムは、マラソン・セッションとして知られる4枚のアルバムの内、2枚目に出されたアルバムです。
マラソン・セッションとは1956年の5月11日と10月26日の2日間で20曲以上、アルバムにして4枚分の録音を行った事を指します。
そのセッションからは本作、「クッキン」「ワーキン」「スティーミン」の4枚が作られ、このマラソン・セッションが行われたのは、それだけ当時のマイルス・グループが絶好調だった(全て1テイクで録音)という事もありますが、大手コロンビアと契約をしたいため、プレスティッジレーベルで急いで4枚分の録音を済ます必要もあったのです。

一曲目のイフ・アイ・ワー・ベルという、アルバムのタイトル通りリラックスしたスタンダードから始まるこのアルバム。
マイルスの心に深く差し込むようなトランペットの音色と、レッド・ガーランドのシンプルだけど地に足のついたグルーブ感のピアノ。
そして、まだ若く、無骨で必死なジョン・コルトレーンのテナーのコントラストが、あとを引く余韻となる絶妙な雰囲気を醸し出しています。
ところどこの会話も楽しく、本当に素晴らしいアルバムです。

ぜひ機会があったら聴いてみてください。

|09:52:38|音楽&映画 | comment(0) | trackback(0)
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