ワイン会
2014-05-26 21.11.13
5月に行った久しぶりのワイン会。
ボルドーの右岸と左岸、そしてブルゴーニュ。さらにヴィンテージも色々と、特に縛りのないワイン会でした。
その中で、一つだけ面白いことがありました。
左岸のサン・テステフのラフォン・ロシェ09年と、右岸のコート・ド・カスティヨンのシャトー・ベイリー08年。
開けたては香りも味わいも全く違うこの二つが、途中で行ったブラインドテイスティングの時には、全く区別がつかなくなったことです。
2014-05-26 19.47.37
有名なラフォン・ロシェはサン・テステフらしくカベルネ・ソーヴィ二ョン主体のしなやかな洗練さが特徴です。黒系果実の 甘く熟した果物やオークのアロマ、数種類の植物性の香り。みずみずしい果実味と厳格でしっかりとしたタンニンを感じました。

一方、シャトー・ベイリーは、メルローの魔術師と言われるミッシェル・ロランの元スタッフ一人で、フロンサックのオー・カルルの醸造で名を上げて、自己所有のシャトーとして初めて携わったのがベイリーです。
師匠のミッシェル・ロラン的な、アメリカ人好みの強烈な樽香プラス豊満なスタイルというより、より洗練された厳格なフルボディという感じです。
初めはあまりにも樽の香りとタンニンが強すぎ、メルローのまろやかさがまったく感じられない、拒絶するような味わいでしたが、時間が経つと酸化により馴染み、まるでカベルネ・ソーヴィ二ョンのようにスマートで洗練された香りと味に変化してきました。
上質の左岸の数万円はするようなワインだけが持つ、独特の風貌と引き込まれる香りを持ち始めたのです。

意図してこの醸造を行ったとしたら、これは伝統とテロワールを大切にするフランスワインにとって革命的なことで、ワインに関してはもはやテクノロジーが、テロワールの神秘や味わいの構造を科学的に解明出来ていることの象徴なのかもしれません。
人間の左脳の進化が、既に少しづつ神の領域に入り始めていることを、物語っているような気がします。
|09:39:38|ワイン | comment(0) | trackback(0)
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