アシナガバチ
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風がなく、今年の夏特有の蒸し暑い空気が充満するベランダの窓に、今日も一匹のアシナガバチが寄ってきました。
餌を探すように、あるいは遺伝子に刻まれた生まれてきた使命として、そこにあるべき自分の巣を探しているのかもしれません。
そして、しばらくするとまたどこかへ行ってしまいます。

数週間前。ベランダの室外機の上に、アシナガバチが女性の握りこぶしほどの巣を造ったことから始まりました。
放っておくのは危険なため、仕方なく殺虫剤で弱らせてから巣を落とし、出てきた蜂を殺しました。
女王蜂以外のの働き蜂は殺虫剤を浴びると簡単に動きが止まり、すぐに死んでしまいましたが、女王蜂はどんなに吹きかけても動き続けました。
5分ぐらい経ち、さすがに動きを止めました。
巣の中にはたくさんの幼虫がまだ動いていて、これらの世話をするために働き蜂たちは餌を運んだり、巣を拡張するための仕事をしていたようです。
巣は死んだ蜂と共にスーパーの袋に詰めてゴミとして捨てました。

かなり以前から人間は、動物や昆虫だけでなく同じ人間に対しても、自分たち(交流がある仲間たち)に危害を加えるものを敵として捉え、日常の仕事や義務と変わらないことのように当たり前に迫害し、殺してきた歴史を持ちます。
先の大戦の時も欧米人を鬼畜米英として敵視し、昔話の桃太郎のように鬼退治すればヒーローとして扱われました。
そして今、イスラム国やタリバンを悪のテロリストとして世界中で敵視し、虫けらのように殺すのは誰もが当然と考えます。

しかしアシナガバチも鬼が島の鬼たちも、肌の色が違う欧米人も、そして宗教や価値観が違う中東の人たちも普通に命を与えられ、子供を産み、家族たちと日常を無事に過ごすことを望み、日々楽しく生活できるように努力しているのは、自分たちと同じなのです。
そして同じように、その生活を守るために敵と戦っているだけなのです。
お互いに同じものを守り、同じように殺し合うのです。

今日もまた一匹のアシナガバチがベランダに来て、自分にとって最も守らなければならなかった大切なものを探しています。
|09:56:25|未分類 | comment(0) | trackback(0)
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